食えない税理士・会計士

東京の税理士かわぐちです。

先日、電車に乗っていたところ「食えない税理士・会計士」という見出しの雑誌広告があったので、早速読んでみたのですが、正直内容は今更なぜ取り上げるんだろうという感じの内容ばかりでした。

税理士報酬の相場に関する内容もありましたが、そこに書かれていた金額は一昔前の金額で、個人的にはもう少し平均顧問料は低いのではないかと思います。

税理士報酬が減少傾向にある理由は、競争があるためというのが1番だと思いますが、私はそれと同じくらい、弥生会計などの会計ソフトに入力できる経営者が増えてきたので、記帳代行料の分だけ会計事務所が受け取る毎月の顧問料が減少したのではないかと思っています。

とはいえ、この雑誌の記事の中で共感できる部分があったのですが、それは極端に低価格な顧問料の会計事務所は品質面に問題がある可能性があるという点です。

最近インターネットの広告を見ていると、会社設立や税務顧問に関するものを結構ありますが、どう考えても利益が出ないだろうという金額の広告を見かけます。

業務プロセスを改善したなどの理由を聞けば確かにそうなのかなと思いがちですが、税理士業界で働く人間からすると、作成する法人税申告書や試算表にある程度の品質を求めると、どうしてもその広告に書かれている金額で利益を出すのは難しいと思います。

会計事務所の経費は人件費が大部分を占めますが、低価格の顧問料を追求しながら利益を出すためには、アルバイトや経験が少なく給料が低い職員に沢山の会社を担当させて利益を出すしかないと思います。

品質が多少悪くても、とにかく申告書を作ってくれて税務署に出してくれるならいいう経営者の方なら特に問題はないのでしょうが、個人的には折角顧問料を支払うのなら、なるべく品質が良い会計事務所に依頼した方がメリットは大きいと思います。