売れない在庫はキャッシュフローを悪化させます

東京の税理士かわぐちです。

貸借対照表の資産の部に計上されるものは基本的に資産価値のあるものとされていますが、気をつけなければいけないのが、棚卸資産が過大に計上されると会社の資金繰りを悪化させる要因になるという事です。

私の顧問先で実際にあったケースだと、何年もの間ずっと倉庫に保管されている棚卸資産が眠っていて、本当は処分をすれば経費計上できるのに、いつかは売れると思ってそのまま保管していたケースがありました。

このように眠っている在庫はキャッシュフローの点からマイナスになるので、明らかに現在の価格設定では売れない商品については多少値引としてでも売った方がキャッシュフローが改善されます。

また、売れない商品を保管するには当然スペースが必要になり、その分の家賃もずっと発生しますから、在庫を抱えると気づかないうちにランニングコストも発生していることになります。

そして、売れない在庫商品があると場合によっては本来仕入れれば売れる商品を保管するスペースがなくなり、結果として機会損失が発生する事も少なくないので、なるべく定期的に在庫管理をするようにし、極力無駄な在庫を持たないようにする事をオススメします。