こんばんは。税理士の川口です。
日本の中小企業は家族経営のケースが大多数ですが、他人から見ると、良く言えばアットホームな感じで、悪く言えば独特の雰囲気があって居心地が悪いというのが本音なようです。
ですから、家族経営を行っていく上では、私の経験上、成功するかどうかは、如何にして家庭と仕事を分離できるかという点にかかっているのではないかと思っています。
私が過去、家族経営の会社を見た中で問題だと思ったのは以下のケースです。
- 社内で夫婦喧嘩や親子喧嘩をする
- 家族が仕事中なのに平気で私用で抜ける
- 親族の従業員に甘い
これらはあくまで一例ですが、このような事があると従業員はモチベーションが下がり、結果として長続きせず退社したり、あるいは会社の成長にもストップがかかる事から、間違っても社内ではこれらの事は絶対にしないように注意をしましょう。
私自身も社内で、実際に兄弟喧嘩や夫婦喧嘩の場面に立ち会った事が何回もありますが、何度も立ち会っている私からしても、仕方がないとは言え決して気持ちが良いものではありませんので、会社で働いている従業員は尚更気分が良くないと思います。
とはいえ、家族経営をしている場合には、どうしても家族の間で喧嘩をする事も少なくありませんので、そのような場合には早期に解決をするためにも、従業員がいない時間を見計らって、なるべく私も立ち会って早期に解決をするようにしています。
皆さんも経験があると思いますが、喧嘩をしている当人同士で話をしても中々解決を出来ないケースの方が大半です。ですから、顧問税理士のように、ある程度家族の中身を理解している第三者を間に立てて、落とし所を見つけて正常な状態に戻すことが大切だと思います。
家族経営をしているから、仕事とプライベートを分けるのは難しいと言われる方もいらっしゃいますが、会社には取引先や従業員などの多くの第三者が関わりますので、会社を長く続けるためにも、なるべく仕事とプライベートを分けるように常に意識をする事が大切だと思います。