こんばんは。税理士の川口です。
先日、あるお客様から資金繰りに関するご相談を受けたのですが、過去の決算書を拝見したところ、かなり前から粉飾決算をしていたようで、本来であれば赤字であったにも関わらず売上などの架空計上をして黒字で申告をしていたことから、お金がないにも関わらず多額の税金を支払っていました。
最近は不景気なこともあって、この会社のように赤字であるにも関わらず粉飾決算をして黒字にみせかけている会社が多くなってきましたが、見る人が見ればやっている事はすぐにばれてしまいます。
また、粉飾決算はある意味麻薬と同じようなもので、1度やってしまうと感覚が麻痺してしまって、気が付いたら税金の滞納が多額になったり、倒産してしまったというケースも少なくありません。
弊社としては、粉飾決算に加担することは当然出来ませんが、とはいえ、1度やってしまうと前述のとおり抜け出すのが大変なので、粉飾決算をしてしまった会社に対しては、なるべく良い形で過去の粉飾決算で納めた税額を税務署から還付してもらい、早く資金繰りが改善されるよう、個別のコンサルティングをしています。
粉飾決算は仕方が無い部分があるとはいえ、その時は良くてもトータルで見ると決して良い方法ではありません。倒産という結果にならないためにも、なるべく早く専門家に相談することをお勧めします。
なお、弊社では通常の顧問料の範囲内で、粉飾決算をしてしまった会社様については、税理士が個別のコンサルティングをしておりますので、もしお悩みを抱えている方は、お気軽にお問い合わせ下さい。