顧問税理士から値上げを要求されたら

東京の税理士かわぐちです。

会計事務所の変更を検討している方からご相談のメールを頂いたのですが、その方は現在ある税理士と契約をしていて、当期の決算が終わった際に顧問料の値上げを要求されたので、どのように対処をしたら良いか相談にのってほしいという事でした。

一般的に、顧問税理士が値上げをお客様にお願いする場合には、最悪契約解除も覚悟の上で言ってきているので交渉が難しい面もありますが、まずはサービス内容と価格面で何とかお互いの妥協点を見つけることが大切だと思います。

ただし、このブログでも何度か書かせていただいていますが、価格を下げると当然会計事務所が提供するサービスの質も相応に下がりますので、場合によっては資格を持っている所長先生は御社にノータッチになってしまう可能性も少なくないと思います。

そして、結局はお互いの間で信頼関係はなくなってしまい、結果として顧問税理士の変更を余儀なくされる事になります。

また、顧問税理士を料金だけで選ぶようになってしまうと、次に引き受ける会計事務所は自分のところもすぐに解約されると思ってしまい、場合によっては引き受けてもらえなくなる可能性もあります。

ですから、顧問税理士を価格だけで選ぶのは悪くはないと思いますが、ある程度の品質を維持するには、どうしても一定の顧問料を支払わざるを得ない部分もありますので、両者のバランスを考慮したうえで、値上げに応じるか判断すべきだと思います。