美容院経営の悩みは従業員が定着しないこと

東京の税理士かわぐちです。

今日は顧問先の美容院経営に関する相談を受けていたのですが、その際に話に出たのは、開業して10年程経つけれど従業員がまったく定着せず、時期によっては人手が足りなくて困ってしまう事があるという事でした。

その方は、従業員を定着させるために給料を相場よりも多く支払ったり、独立開業を応援する制度も設けて満足度を高めようと努力をしてきたそうですが、結局のところ離職率は変わらなかったという事でした。

そこで、私の方で経営者、従業員双方にヒアリングをしたところ、従業員の方々は給料などの待遇面に不満があったのではなく、従業員と経営者の間に信頼関係が無くて働くことが楽しくなくなり、結果としてやりがいを求めて他の美容院移ろうと思うのだそうです

美容院経営に限らず、一般的に社長は金銭面(売り上げや利益など)を重要視してしまいがちですが、そうすると従業員との信頼関係はなくなり、居心地が悪くなって退職する人が増えてしまいます。

これはどの業界でも一緒で、私が独立前に在籍していた会計事務所でも、急に方針転換をして数字重視の経営体制になった結果、1年も経たないうち、ほとんどのメンバーが退職しました。

美容室経営をしていると、どうしても数字の方に目が行きがちですが、成功するためには従業員の定着は必須ですので、なるべく従業員と共存していくオーナーを目指すのが1番の近道だと思います。