個人事業主のデメリット

東京の税理士かわぐちです。

最近、個人事業主の方から税金に関するご質問を受ける事が多いのですが、法人に比べると経理が楽なので選択している人が多いようですが、必ずしもメリットばかりではないので注意が必要です。

社会保険に加入する事ができない

法人の場合には代表者も社会保険に加入する事ができますが、個人事業主は社会保険に加入する事ができず、国民健康保険と国民年金しか加入する事ができません。

信用性に欠ける

法人の場合には、信用があるので金融機関から融資を受ける際や補助金を受け取る際に個人事業主と比較して受けやすい傾向にありますが、個人事業主の場合には、法人と比較して信用力が低いので、高い金利でしか資金調達ができない場合があります。

赤字の繰越

法人の場合には赤字を9年間繰り越すことができ将来の利益と相殺する事ができますが、個人事業主の場合には、青色申告の場合には3年間(白色申告の場合には繰越が認められていない)しか繰り越す事ができません。

このように、法人と個人事業主を比較した場合、ある程度売上や利益がある場合には弊社ではメリットが大きいことから会社設立(法人成り)を勧めさせて頂いています

とは言え、個人事業主として開業する場合には、法人と比較して資金が少なくても開業する事ができる、登記手続きが不要なので初期費用を節約できるなどのメリットもありますので、できれば事前に税理士などの専門家に相談をしてから、どちらの形態をとるのか決めた方が良いと思います。