法人税の基礎知識

法人税は会社が稼いだ利益に対してかかってくる税金で、個人が稼いだ所得(利益)に対してかかってくる税金を所得税といいます。なお、会社へ決算の際に法人税のほか都道府県や市町村に対して支払う法人住民税や法人事業税、消費税などがあります。

法人税は、1年間の利益に税率をかけて計算されますので、企業の業績が悪くて利益が出ていない場合には、基本的には法人税を支払う事はありません。

なお、この法人税を計算するにあたっては計算期間を決めなければいけなく、普通の会社は1年間というケースが大半です。この事業年度の始まりを「期首」といい、終わりの日を「期末」といい、この期末から原則として二か月以内に税務署に申告書を提出して法人税を納める事になります。例えば、3月31日が期末の会社の場合には、5月31日が申告期限になります。

そして、税務署に申告書を提出したら法人税などの税金を納めなければいけませんが、これらの税金の納付期限は、原則として申告書の提出期限と同じ日になります。

法人税の申告書の提出方法ですが、ご自身で申告書を作成して提出する場合には税務署に持参するか、あるいは枚数が少ない場合には郵送で提出をする方もいらっしゃいます。一方、会計事務所に決算を依頼している場合には、持参や郵送の他に最近では電子申告を利用して申告書を提出するケースが増えています。

なお、決算時以外にも、法定調書、給与支払報告書、償却資産申告、源泉所得税の納付など、様々な申告納税手続きを会社は行わなければいけないので自社でこれらの手続きをするのが難しい場合には、専門家に依頼する事をお勧めします。